湿気による生乾き臭・カビ対策に。暮らしのプロが実践。7月中にやっておくべき3つの家事

気温の変化に体調が大きく影響を受ける夏の季節。梅雨明けすると、急な猛暑が訪れ、不安定さを感じることでしょう。また、家事も同じく、洗濯物がスムーズに回らなくなったり、換気がしづらくなったりと、揺らぎやすい時期です。そこで、暮らしが滞りなく回ってくれるよう、蒸し蒸ししたこの時期にやっておくとよい家事をまとめました。きちんと暮らしを整えておくことで、きっと心地よく次の季節を迎えることができるはずです。
 佐々木奈美

1.室内干しスペースを増やす

梅雨の時期になると、洗濯物を室内干しすることが避けられませんね。雨の日が続くと、洗濯の回転率が落ちてしまうことにガッカリしてしまう日々。
でも私は「雨なら雨で、部屋干しできるのもラッキー!」と前向きに考えられるよう、準備をしておきます。屋外干しは、洗濯物をわざわざ外に運び出したり、取り込んだりと移動距離が遠いのに対し、室内干しは家の中の移動だけに抑えられます。
これは家事動線がラクになるということ。室内干しにも、メリットがあるのです。ここで、生活のノイズにならない室内干しスペースの増やし方をご紹介いたします。

洗濯機の上に増設する

洗濯機の上は、洗濯時間以外は普段は使わないスペース。その空間をうまく活用すれば洗濯物干しスペースとして有効活用することができます。壁から壁をつたって物干しポールを掛けられる増設アイテムを利用すれば、室内干しスペースを増やすことができます。(クーペン/森田アルミ工業)

タオル干しスペースを増設する

引き戸の入口に室内干しスペースを増設できる、ポールホルダー。丈が短い洗濯物なら、部屋の入口に干しても通路の邪魔になりません。また、無地のバスタオルなら、のれん掛けにしても悪目立ちせず、毎日使うタオルがその日のうちに乾きます。(室内物干しポールホルダー タワー 2個組/tower)

2.洗濯機のメンテナンス

梅雨の前後に注意しておきたいのが、洗濯機のメンテナンス。湿気でカビが繁殖しやすい洗濯槽は、衣類を清潔に洗濯できるようきちんとメンテナンスしておけるといいですね。いろんな洗濯槽クリーナーがある中で、わが家が愛用しているのは、木村石鹸の「洗濯槽の洗浄剤」。

毎回様々なクリーナーを試してみて思うのですが、結局その家にあった一番使い勝手の良いものがしっくりくるように思います。洗浄力の強さ、香り、パッケージ、使用手順…どのクリーナーにもそれぞれの持ち味があります。わが家はこのシンプルさと、苦手な塩素系などのきついニオイがないことが決め手となり、こちらをリピートするようになりました。
使いやすい、続けやすいことを条件に、道具と洗剤を選んでいくといいですね。(洗濯槽の洗浄剤/木村石鹼)

乾燥機を頻繁に使うと繊維埃が舞い、洗濯機のまわり、糸くずフィルター、排水口にも糸くずが多く残ります。自分に適した掃除用品を選んで、小まめにメンテナンスをしましょう。糸くずフィルターの掃除には、J型ブラシを使用しています。

3.炭八で湿度を調湿

梅雨時期に、気になるのは室内の湿度。床材はジメジメし、室内はジトジトと過ごしづらい状態になります。また真夏は、エアコンをつけていない部屋はモヤッとしたり、家の天井に近い2階の部屋が特に暑くなり、同時に湿度も上昇。熱中症の問題も気がかりです。そこで、年中を通して室内の湿度を少しでも快適に保つために、わが家では「炭八」を愛用しています。
炭八は、置いておくだけで調湿ができる除湿アイテム。炭の力で、湿度が高い時に湿気を吸い、乾燥している時に湿気を吐き出します。取り替え不要で、半永久的に使うことができるので、各部屋に一つずつ置いておけば、部屋や収納庫の湿度を快適に保つことができます。

お部屋には室内用炭八を。

クローゼットや収納庫にはコンパクトな炭八を。(炭八/出雲屋炭八)
いかがでしたか?
過ごしづらい蒸し蒸しとした梅雨時期ですが、この時期にこれらを見直して乗り切ることで、寒い冬時期や、花粉が気になる春時期の対策にも繋がります。少しでも快適に暮らしが回りますよう、参考になる部分があれば、ぜひご自宅で試してみてくださいね。

photo / 佐々木奈美

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