デザイン会社直営だから実現可能。デザインと使い易さを追及した日用品の店、清澄白河「ALL」
カフェブームで賑わう、東京のリバーサイド清澄白河。この街にある「ALL」というショップは、誰もが知っているあのブランドのデザインも手掛けるプロダクトデザインの会社が運営するアンテナショップです。そんなちょっと珍しいお店をご紹介します!
- 2016.12.12
- インテリア・生活雑貨
女性の細やかで厳しい視点が生み出す日用品のアンテナショップ
ブルーボトルコーヒーをはじめとするお洒落なカフェが集まることで知られるようになった清澄白河。実はこの街は、それ以前は、東京都現代美術館が建設されたことをかわきりに、大小さまざまなギャラリーや、アーティストのスタジオが集まる街として栄えてきました。そんな「アートの街」に、オフィスを構えているのが「±0」や「MILESTO」などの有名ブランドの製品デザインを手掛けるプロダクトデザイン会社「プロペラデザイン」。女性デザイナーたちが立ち上げた同社が、自分たちの作ったものを直接お客様のもとに届けたい、使ってくれるお客様の声を聞きたいと、事務所に併設するかたちでオープンしたショップが「ALL」です。
使い勝手とデザイン性。どちらも満足の欲張りグッズに出会える店
プロペラデザインがデザインを手掛けた商品はたくさんありますが、たとえば「PLYS(プリス)」の、 ディスペンサーやキッチンペーパーホルダー、洗面所用のタンブラーなどの日用品。これらは使い勝手が重要なのはもちろんですが、毎日目に触れるものだからこそ、デザインにもこだわりたいという人が多いはず。そんな使い手の気持ちを反映させた日用品は、いくつもの「グッドデザイン賞」を受賞したほか、リピーターも多く、まさに業界からも、ユーザーからも認められた逸品です。PLYSのタンブラーは、フォルムが美しいだけでなく、取っ手の部分を下にして横向きに置くことができる構造。カップ側面が水切りに最適な傾斜となっているため、いつも清潔に保っておけるのが嬉しい。
消費者の声が直接反映されるものづくり
これらの商品は、デザイナーはもちろん、プロペラデザインと、ALLのスタッフが何度も実際に使ってみて、その意見を反映させていると言います。「ペンシルブラシを作るとき、私も試作品を5本持ち帰らされて、家で使ってみました。柄のカーブや長さなどが使いやすいか、漂白したらどうなるか?実際に試してみるんです」とALLの販売スタッフ高橋さん。こうした細かい意見を反映して作られたブラシは、鉛筆のように持てて、ブラシのカーブが汚れにフィットするので、細かい箇所や溝の汚れをシッカリ洗えると、瞬く間に評判になったそう。「商品が完成するまでの、試行錯誤を知っているだけに、ALLに来ていただいたお客様には全力で商品の良さを説明させていただきます」と言う高橋さんの笑顔からは、商品に対する絶対の自信と愛情があふれていました。さらにALLではリピーターになってくれたお客様の声をメーカーにフィードバックして、次の商品開発に反映させるそう。まさに、消費者とキャッチボールをして、商品づくりをしているのが「ALL」なのです!
オーガニックコットンのオリジナルブランド「HITOHI」
このほか、最近では「HITOHI」というブランドを展開。綿花栽培、手紡ぎ、天然草木染、手織りなどすべての工程をインドシナ半島のラオスで行っている布製のオリジナル商品を扱っています。同社のデザイナーが現地に出向き、現地の人々と交流し、2年の歳月をかけて作ったというショールやハンカチは、ラオスの村で採れた藍やマンゴーの樹皮で染められていて優しい風合い。1つ1つ、微妙に色が違うのも手作りならではの醍醐味。ネットショッピングも便利だけれど、直接ALLに来て、商品を開発した人たちと直接会話をし、自分の目で見て、手で触れてみて、お気に入りの1点を見つけてこそ、本当の「定番」に出会えるのかもしれません。ALLに足を運んで、お気に入りの定番アイテムをみつけてみませんか?
photo / ALL、カオリーヌ
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