生活感を出さない「引っ掛け収納」のコツ。スッキリ見せる収納実例&万能フック集

毎日使うものはもちろん、一週間に2~3回くらい使うものは、しまう収納より出しっぱなしのほうが効率も良くラク。でも部屋の中に引っ掛け収納ばかりだとゴチャゴチャしてしまいます。使いやすい引っ掛け収納法をご紹介しながら、出しっぱなしにしてもスッキリ見える引っ掛け収納アイテムも合わせてご紹介します。
 伊藤美佳代

収納の方法で一番ラクなのは引っ掛け収納

収納の方法として一番ラクで使いやすいのは、サッと取ることができる「引っ掛ける」だけの収納法です。特に毎日使うもの、よく使うものは少しでもラクな方法で収納できると準備や毎日の片付けも面倒にならず片付く暮らしにつながります。

例えば、浴室内にあるタオルバーにS字フックを掛けて、毎日使うお風呂掃除用具や洗剤などを引っ掛け収納しておくことで、お風呂掃除をする際の準備もラクにすぐに掃除をすることができます。また引っ掛け収納は浮かせる収納でもあるので、湿気の多い浴室内ならカビ防止対策にもなります。

よく使うものやラクに管理できるように収納したい時は、ぜひ引っ掛け収納がおすすめです。

使いやすい引っ掛け収納実例4選

ここからは我が家でも実践していて使いやすい引っ掛け収納例をご紹介していきます。

1.掃除用ワイパー

洗面スペースの壁面にフックを取付けて掃除ワイパーを引っ掛け収納しています。

洗面スペースは髪の毛やホコリなどの汚れも出やすい場所。できればいつも清潔を保ちたいスペースでもあります。ホコリなどに気付いた時にサッと手に取れる引っ掛け収納なら、ちょっとした掃除も面倒になりません。

また、目に入る引っ掛け収納は、ワイパー本体のデザインもインテリアに馴染みやすいデザインのものを取り入れてみると、見た目もスッキリ、掃除のモチベーションアップにもつながります。(写真は無印良品の掃除用品システムシリーズの木製ポールとフローリングモップを組み合わせたもの)

2.キッチン布巾

収納場所に迷うという声もよく聞くキッチンの布巾は、冷蔵庫横にマグネットフックを取り付けて引っ掛け収納してみるのもおすすめです。
キッチン作業スペースに布巾用のスタンドを置いたり、キッチンに吊り戸棚がある時は布巾用のハンガーを取り付けることもできますが、最近はオープンキッチンも多いので、冷蔵庫横などに引っ掛けておくとキッチンスペースもスッキリします。

3.ベルト、ネクタイ

ベルトやネクタイも引っ掛け収納しておくと便利です。

写真のベルトは、ウォークインクローゼット内の壁面にフックを取付けて引っ掛け収納しています。丸めておく収納よりも取り出しやすく場所も取らずに収納することができます。

また、ネクタイは細長く滑りやすい素材のものが多いので、ネクタイ専用のハンガーを取り入れると滑り落ちにくくキレイに収納することもできます。使用しているネクタイハンガーはフックにネクタイを重ねて収納することが可能で、取り出す時は使いたいネクタイを上に引き上げれば一本だけ引き抜けるように作られているので出し入れの手間もかからずとても便利です。(写真は清水産業のタイハンガーウッディー)

4.傘

一般的に傘立てに収納することが多い傘も引っ掛け収納にすることで使わない時は省スペース化もできておすすめです。写真は玄関のクローゼット内にタオル用のハンガーレールを取付けています。大きい傘はそのまま引っ掛け収納するだけなので取り出しもラクです。また、折りたたみ傘はS字フックを使用すれば引っ掛け収納も可能になります。スペース上、レールを取り付けられない時は突っ張り棒を使用するのもおすすめです。

コレでスッキリ見せる!引っ掛け収納4アイテム

よく使うものを使いやすいように引っ掛け収納する場合、多くは部屋の目につきやすい場所に設置することも多くなると思います。その際は引っ掛けるための収納アイテム選びも少し意識してみると、見た目もスッキリ心地よく使える収納スペースにつながっていきます。ここからはスッキリ見える引っ掛け収納アイテムをいくつかご紹介します。

1.無印良品の「壁につけられる家具フック」

目に付きやすい場所に引っ掛け収納する際におすすめなのが、無印良品の「壁につけられる家具フック」。家具調のフックでお部屋の雰囲気に合わせてカラーも選ぶことができます。カバンだけでなく、よく使う帽子や掃除用具を引っ掛けておくのもおすすめです。

毎日使うバッグも帰宅してすぐにフックに掛けるだけなら、とりあえず床置きしてしまったり、椅子などに置いてしまうこともなくなり、サッと片付けることができます。フックの設置場所としておすすめなのは、帰宅後にバッグをつい置いてしまう場所の近く。きっとすぐ片付けられますよ。
写真ではリビング・ダイニングにある収納スペース近くにフックを設置して、準備もしやすく帰宅後もすぐに引っ掛けられるようにしています。

2.無印良品の「アルミフック・マグネットタイプ」

洗濯機や冷蔵庫にも取付られて便利なマグネットタイプのフックは100均などでもたくさんありますが、無印良品のマグネットタイプのフックは強力マグネットでデザインもシンプルでインテリアにも馴染みやすくおすすめです。

収納する際に場所も取り、洗濯バサミも絡みやすい洗濯用のピンチハンガーも、洗濯機横にマグネットフックを取付け引っ掛けておくことで、スッキリ収納することができて取り出しもラクにできます。

3.場所を問わず使える「タオルレール」

タオル用のハンガーレールも引っ掛け収納アイテムとして取り入れることができます。
デザインやカラーも好みのものを取り入れてみたり、お部屋のインテリアに合わせて選んでみるのもおすすめです。

写真はアイアン調のハンガーレールにマフラーを引っ掛け収納しています。ウォークインクローゼットなどの洋服収納スペースや玄関収納スペースなどにレールを取り付けて、冬の季節はよく使うマフラーを、夏の季節は日焼けよけのショールなどを引っ掛けておけば、使う時にサッと取り出しやすく収納しておくことができます。

4.取り出す時に外れにくい「S字フック」

レールや突っ張り棒にS字フックを利用する際に、取り出す時にレールからS字フックごと落ちてしまうことも多いのですが、写真のtidyのS Hookはバーから外れにくいタイプのS字フックでおすすめです。

レールにS字フックを利用してバッグを引っ掛け収納する際も、バッグだけをストレスなくサッと取り出すことができます。
よく使うバッグは引っ掛け収納しておくと型崩れすることなくキレイに収納することができます。どうしたらより出し入れしやすくなるか意識しながら収納アイテムを選ぶこともとても大切です。
引っ掛け収納は簡単でラクな収納法ですが、壁面スペースもより必要になってきます。なので、よく使うモノも厳選しながら、よく使うモノをより使いやすい収納へ見直してみていただければと思います。

photo / 伊藤美佳代

住宅収納スペシャリスト/整理収納・照明アドバイザー
伊藤美佳代

ハウスキーピング協会認定
整理収納アドバイザー2級認定講師
住宅収納スペシャリスト認定講師
インテリアコーディネーター

instagram @ito_mikayo

ブログ「笑顔あふれる住まいづくり」

http://mikayo-ito.jugem.jp

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