壊れにくく、長く使える。これまでにない構造に注目の丈夫な傘とは

コンビニなどで手軽に買えるビニール傘。ただ、その手軽さの一方で、折れて使えなくなった傘が道端に捨てられているのを目にすることも。一人ひとりが壊れにくい丈夫な傘を持てば、そうしたゴミは減らせるのではないでしょうか?今回ご紹介したいのは、手軽に手に入りながら壊れにくい、2つの傘です。
 

ビニール傘のゴミを減らそうと生まれた丈夫な傘

photo:長寿乃里

使い捨て感覚のビニール傘。日本の1年間の傘の消費本数は約1億3,000万本と言われ、実はその半分ほどがビニール傘なのだそう。

すぐに壊れて使い物にならなくなり、廃棄されてしまう傘。そんな傘のゴミをなくしたいという思いで、壊れにくい特殊な構造をした傘が生まれました。

すべてのパーツがプラスチックで、錆びず、折れない傘

photo:Caetla

ひとつめは、レイングッズを販売するサエラのブランド「+TIC LITE(プラスチック ライト)」の「さびない、つよい。長く使える傘」。2017年にグッドデザイン賞を受賞した「+TIC(プラスチック)」の機能はそのままに、お手頃価格で購入できるシンプルなものが登場しました。

photo:Caetla

この傘は、すべてのパーツがプラスチックで作られているので、錆びて汚れることがありません。骨はグラスファイバー製で強度があり、強い風でぐにゃりと曲がってしまっても折れにくいという特徴があります。第三者機関による「風に強い傘製品性能基準」の試験では風速1秒当たり15平方メートルの風に耐えるテストをクリア。通常のビニール傘よりも長く使い続けることができます。
ニュアンスのあるグレーカラーで、ほかのビニール傘とは異なる印象の傘は2018年のグッドデザイン賞を受賞。使い勝手はもちろんのこと、デザイン面も洗練されたアイテムです。

骨が折れることで壊れることを防ぐ傘

photo:長寿乃里

続いて紹介する傘は、「折れることで壊れない」という逆の発想でできたもの。その名も「ポキッと折れるんです®」。強風を受けたときにあえて骨がポキッと折れることで、傘が壊れてしまうのを防ぎます。

photo:長寿乃里

その秘密は、傘の親骨の中央あたりに、傘用に作られたヒンジが取り付けられていること。ヒンジとは、扉などの開け閉めのために使われている蝶番(ちょうつがい)のこと。傘に強い風が当たるとそのヒンジが外側に折れて、風の力を逃がすことで壊れてしまうのを防ぎます。折れた傘は、一度閉じて開けばもとどおりに。
カラーはホワイトとブラックの2色展開。キッズ用のイエローもあるので、お揃いの傘をご家族で持つのもおすすめですよ。

これからは長持ちする傘を使おう

photo:長寿乃里

今回ご紹介した2つの傘は、どちらもちょうど1,000円(税別)。ビニール傘に比べれば少しだけ高価ですが、機能性と耐久性を考えればとてもお手頃な価格です。

さびない、つよい。長く使える傘は一部のセブンイレブンで先行販売中で、今後公式オンラインショップなどでも販売される予定。ポキッと折れるんです®は全国の郵便局や東急ハンズのようなバラエティショップ、スーパーなどでも取り扱われています。

傘が壊れにくければ、捨てることなく長く使うことができ、エコにつながります。なんとなくビニール傘ばかり手に取っては捨ててしまっていた…という方は、今回ご紹介した丈夫な傘を手にしてみてはいかがでしょうか。

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