石川・金沢ゆかりの伝統工芸品を日常に。「能加万菜 THE SHOP 東山」おすすめの春アイテム

金沢にある伝統工芸品のセレクトショップ「能加万菜 THE SHOP 東山」には、上質なライフシーンを演出してくれる工芸品がたくさん。スタッフに聞いた、新生活が始まる春にぴったりの、粋なアイテムをご紹介します。金沢を訪れた際の参考にしてください。
 渡邊 孝明

新たな魅力を引き出して

九谷焼や山中漆器など石川県内の伝統工芸品のセレクトショップ「能加万菜 THE SHOP 東山(のうかばんざい)」。JR金沢駅から車で10分ほど、路線バスなら約15分、橋場町で下車して徒歩3分。国指定重要文化財の茶屋などが立ち並ぶ、江戸時代の風情がそのまま残る一角にあります。
古民家を改装した店内には「個性豊かで新しい世界観が光る伝統工芸」をテーマに、陶芸・漆器・硝子・縫製小物など石川県にゆかりのある若手作家のオリジナル作品を取り揃えています。工芸品の多くは、伝統を大切にしながらも、新たな魅力を引き出した新進気鋭の作家が手掛けたもの。

浮かび上がる桜の模様

能加万菜 THE SHOP 東山にあるアイテムの中から、この時季おすすめのテーブルウェアは桜をモチーフにした九谷焼の小皿「hiracle(ひらくる)さくら」。醤油などを入れると、桜の花の模様が浮かび上がるデザイン。まるでパッと桜が咲いたような美しさがあり、さりげなく食卓を彩ってくれます。石川県を代表する伝統工芸の九谷焼を独自の形状に仕上げた逸品。小皿と豆皿のセット(3,110円/税込)でピンクとホワイトの2種類を販売しています。

手間を惜しまず細部にもこだわり

九谷焼の窯元・虚空蔵窯(こくぞうがま)の「ゴブレット」(8,640円/税込)。春らしい花と蝶をあしらったデザインです。

見て美しく、使って楽しく、持っているだけでも心が豊かになる。そんな焼きものを心がけている虚空蔵窯では、粘土が一つの器になるまで、2週間以上かかるのだそう。職人が手間を惜しまず作り上げた器には、手作りの温もりと細部に至るまでこだわりが詰まっています。

和装との相性もぴったり

細工麩(さいくふ)の「おてまり」(1,728円/税込)は、加賀食材のお麩を材料にして作られた新感覚のブレスレット。春の陽気のように暖かな印象を持ち、まるでビーズのような愛らしい形と美しい色彩が特徴です。
金澤ふ細工・英(はなぶさ)の宮内由紀子さんが作ったアクセサリーで、素材のお麩は独自の研究によってコーティングしているのだそう。金沢らしさがあり、見た目もかわいらしい飾り麩が、手元を華やかに彩ります。お麩なので付け心地も軽くてストレスフリー。和服との相性も良いですよ。

金沢の散策でぜひ立ち寄って

いかがでしたか? 今回ご紹介したアイテムはほんの一部。まだまだ素敵な工芸品がありますので、作家やものづくりへの思いなど工芸品の背景にあるストーリーに触れて、自分好みの一品を見つけてみてはいかがでしょう。

セレクトショップ「能加万菜 THE SHOP 東山」がある、東山ひがし茶屋街には、石畳が続く風情ある古い町並みに和菓子や雑貨・工芸品などのショップが充実しています。着物をレンタルして街歩きを楽しみながら、伝統の技に触れてみてください。

photo / 渡邊 孝明

能加万菜 THE SHOP 東山
石川県金沢市東山1-15-13
076-213-5600
営業時間:10:00~17:00
定休日:なし

http://www.noukabanzai.jp/

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