少しの意識がキレイを作る。プロトレーナーが教える、かんたん美習慣<起床~出勤編>

「もっとキレイになりたい」「もう少し痩せたい」…。なのに、何から手をつけて良いかわからないあなたへ。ヨガインストラクターさんの一日を取材して、美の習慣や秘訣をお聞きしてきました。全4回の連載の初回は「起床~出勤編」です。どれも今日からできるかんたんな習慣ばかり。コツコツ続けて、キレイになりましょう。
 z-kana

「昔は実は太っていた」!そんな女性の体形維持の習慣とは?

今回お話をうかがったのは、オアシスラフィール恵比寿のインストラクター・橋本はづきさん。
「アウェイク鎌倉ヨガスタジオ」のオーナー講師でもあり、姿勢矯正のヨガを教える美と健康のプロフェッショナルです。

はづきさんは46歳。とっても細いのに、不健康さをみじんも感じさせない均整の取れたスタイルと、ハリとツヤのあるお肌の持ち主で、瞳もキラキラ。いい意味で年齢不詳な美しい女性なのです。

「実は私、昔からすごく太りやすくて、それがずっと悩みだったんです。でも、ある方法を習慣化したことで以前の体重から9キロ落とすことができたんです」と、意外すぎる過去を笑顔で教えてくれました。

その習慣とは、ずっと取り組んでいたヨガに加え、整骨院の先生との出会いなどを経て編み出した独自のストレッチや身体の動かし方。それを毎日続けることで今のプロポーションをキープしているのだそうです。

「運動習慣のない人や、身体の硬い人がいきなり高度なヨガポーズや激しい運動をやっても逆効果。日頃何気なく行っている動作を意識して習慣づければ、確実にキレイに近づけます!」

これは頼もしい!
さっそくはづきさんに、朝起きてから会社に出勤するまでの間に行っている美の習慣を聞いてみました。

1日の始まりは深呼吸、そしてコップ一杯のお水から

はづきさんによると、朝起きてすぐは身体が硬くなっている状態なので、ストレッチやエクササイズは避けたほうがベターなのだとか。身体を動かし始めるなら、起床1時間後くらいからがおすすめだそう。

「起きたらまず、窓を開け、太陽の光を浴びて深呼吸をします。身体が目覚めてその後の活動がしやすくなります。窓が開けられない人は、深呼吸だけでもOK。深呼吸の基本は、鼻から息を吸って口からゆっくり吐き出すことです。ポイントは、息を吐くとき。吸うときの倍くらいの時間をかけてしっかりと吐ききることを意識してください。すると自然と吸う息の量が増えて、酸素が身体中にいきわたります」

深呼吸の際は、両手をゆっくりと開いて胸を広げると、背筋が伸びてスッキリするそう。

「そしてコップ一杯のお水を飲みます。私は『千枚通し』という水に浮かべて飲む護符を頂いて飲み始めたのがきっかけですが、人は寝ている間に汗をかいて水分が不足しているので、水分補給としても飲むのをおすすめします」

メイク前はマッサージでむくみ取りを

次は、メイク前にマッサージをして顔まわりをスッキリさせましょう。
方法はこちら。

①五本の指で顔の横の側頭筋をマッサージ。息を吸いながら頭頂部に向かって指を押し上げる。
②頭頂部の「百会(ひゃくえ)」のツボを押しながら、ゆったりと息を吐く。このとき、おへそのやや下にある「丹田(たんでん)」に力を入れるよう意識する。

百会は、自律神経を整え血行をよくし、リラックス効果などが期待できるツボ。丹田は、ヨガや東洋医学において「気」が集まる部位とされており、丹田を意識するだけで姿勢がよくなり、見た目がスッキリ美しくなるのだとか。このマッサージを3回繰り返します。

次に、顔まわり、首まわりのリンパの流れを整えていきます。化粧水などを使って行うと、肌にうるおいがいきわたるので、スキンケア効果もあります。

①耳たぶをつかみ、真横に引っぱる。
②両手の人差し指をほうれい線にあて、親指であごを支えながら、そのまま耳のきわまでスライドさせる。
③人差し指と中指の二本で、こめかみの横、耳たぶの付け根あたり、顎の後ろをそれぞれツボを押すようにゆっくり押す。

④首と鎖骨をつなげる首の外側の筋肉(胸鎖乳突筋)に沿って指をすべらせ、最後に鎖骨に指を押し当てる。体内の老廃物を、手で押し流し、最後に鎖骨に落とし込むイメージで。

こちらも3回ほど行いましょう。このマッサージを毎日のメイク前に行うことで、血行がよくなり、むくみがとれ、顔がスッキリします。

通勤時は背筋を伸ばすだけで美しさが倍増!

最後に、見た目が美しく、シェイプアップ効果が期待できる通勤時の歩き方や電車での座り方です。

「通勤時だけではなく全てに言えることなのですが、背筋がピンと伸びているだけで、見た目の美しさが全然違います。これだけは基本中の基本としてぜひ意識してほしいです」

まずは立ち姿の基本をマスターしましょう。

①立ったまま大きく息を吸い込むと、両肩がグッと上がって、いかり肩のようなかたちになる。
②その状態から肩だけをフッと落とし、首はまっすぐキープする。
③「丹田」を意識しながらお腹をひっこめると、ピンと背筋が伸びた状態に。

この姿勢をキープするよう、習慣づけましょう。

「歩くときは、腹筋の一部である腹横筋と腹斜筋を意識します。このとき、ひざからではなく太ももを前に出して移動するイメージで歩いてみましょう。左右の内ももをすり合わせるような形で歩くと、内転筋が鍛えられ、美脚効果も期待できます」

はづきさん曰く、歩くときに気をつけたいのは「歩幅」だそう。

「ヨコの歩幅が開いていると、だらしなく見えるし骨格もゆがんできます。やや大股でタテの歩幅を広く取るようにして、さっそうと歩くと美しく見えますよ」

そして、電車の座席に座るときのコツは「深く腰をかけること」。

「椅子の背もたれに寄りかかっても大丈夫です。気を付けたいのは、背もたれと身体の間に大きな隙間を作らないようにすること。背もたれの種類にもよりますが、背もたれと身体の間に指一本が入るくらいが理想的です。また、身体が前かがみにならないよう前を向き、あばらと腰の間がクシャッとならないよう、お腹の腹斜筋を伸ばすように意識してください。習慣づけることで筋肉が鍛えられて、お腹まわりがスッキリしてきます」

スマホを見ていると気づけば前かがみに…なんてことのないように、しっかりと腰をかけて美ボディを目指しましょう。

次回は、デスクワークのときの座り方や、仕事中でもできるかんたんなリフレッシュ方法など、オフィスでできる美習慣をご紹介します。お楽しみに!

photo / 谷口大輔

東急スポーツオアシス

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アウェイク鎌倉
神奈川県鎌倉市常盤449

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