シンプルな服やバッグが変身。「FABRIER」で絵を描くように着色を楽しもう

服や靴、バッグに自分の好きな模様を描いたり色をつけたりして、簡単にオリジナルアイテムが作れたら嬉しいですよね。絵の具を使うような感覚で布や革に着色をすることができる「FABRIER(ファブリエ)」で、その願望を叶えませんか?気軽にリメイクができるようになり、今よりももっとおしゃれが楽しくなりますよ。
 ゆりか

絵の具のように簡単に使える「FABRIER」

「FABRIER(ファブリエ)」は、染料や化学薬品などの開発・販売を行う株式会社誠和が作った水性アクリル樹脂顔料です。絵の具を使うような感覚で、綿やレーヨン、麻、ポリエステルといったさまざまな素材に着色することができます。伸びや発色がよく、濃い色の素材にも鮮やかに彩色でき、作った後すぐに色あせてしまうといったこともありません。
カラーは全部で64種類。中には温風で膨らむポップやラメが入ったグリッターなど、ちょっと変わったものもあります。そのほか、色の濃さとテクスチャの硬さの調節ができるうすめ液に、筆やステンシルシートといったさまざまなツールも販売されています。

どうやって使うんだろう…と気になった方も多いのではないでしょうか?今回は、FABRIERを使ったオリジナルアイテムの作り方をご紹介します。

フリーハンドで模様を描こう

まずは、絵の具のように筆を使って自分で絵を描く方法です。今回は、キャンバス素材のパンプスのつま先に猫の顔の模様を入れていきます。単純な模様はフリーハンドでOK。心配な方は、B~B4ほどの柔らかい鉛筆で下書きをするか、はみ出したくない部分にマスキングテープなどを貼るときれいにできますよ。

使うもの

・FABRIER
・着色したいパンプス(キャンバス素材が望ましい。表面がつるつるしていて浸透しにくいもの、撥水加工などしてあるものは着色できないか、乾燥時間が長めになります)
・太めの筆
・細めの筆
・絵皿またはパレット
・必要なら鉛筆

1. FABRIERを水で溶き、着色しやすい濃さに調節します。実際に色づけを始める前に、まずは試し塗りをするのがおすすめです。靴の場合は、靴裏付近なら試し塗りを行っても目立ちませんよ。

2. 猫の顔の形に色をつけていきます。靴底についてしまったFABRIERはティッシュでこすると落とせるので、はみ出しを気にせずに、思い切って塗ってしまって大丈夫です。その後は乾くまで待ちます。完全に乾燥するまでには1日程度かかります。

3. 乾いたら、目と鼻を描きましょう。鉛筆で下書きをし、その上から細い筆を使って、FABRIERで下書きを覆うようにして描きます。失敗しても上から色を塗り返せばやり直しができますよ。

4. 丸一日、置いて乾かしてください。靴裏付近などの目立たない部分を指で優しく触ってみて、FABRIERが乾いていることが確認できれば完成です。乾燥を早めたい場合は、ドライヤーの熱風で乾かしてから放置すると、少し時間が短縮できますよ。

自然にできる色柄を楽しむスパッタリング

自分で模様を描くのは少しハードルが高いなと感じる方には、FABRIERを散らすだけでできるスパッタリングという方法をご紹介します。今回は綿素材のエコバッグに模様をつけていきます。FABRIERが飛び散っても大丈夫なように、新聞紙やダンボールなどを広めに敷き、汚れてもよい服装で行ってくださいね。

使うもの

・FABRIER
・着色したいバッグ
・うすめ液
・スプーン
・絵皿またはパレット

1. 絵皿の中で、FABRIERと薄め液を5:1の割合で混ぜます。中濃ソースぐらいのとろみのある感触になるように少しずつ水を加えましょう。FABRIERの2色を混ぜて好みの色を作ってもOK。写真はイエローとオレンジの混色です。

2.こちらも、実際に模様をつける前に生地の裏地など目立たないところに試し塗りをしましょう。色のイメージが合うかや、濃さはちょうどいいかがわかりますよ。

3. FABRIERをすくったスプーンを振り、バッグに散らして着色していきます。

4. こちらも丸1日間放置して、完全に乾燥したら完成です。スパッタリングはフリーハンドの手描きよりもFABRIERの水分が多めなので、乾くまでに時間が掛かる可能性があります。少し長めに乾かしてください。

気軽に着色を楽しもう

FABRIERには樹脂が使用されていて、雨に濡れても簡単には落ちません。ただし、濡れたままほかの衣服などと擦れ合うと色落ち・色移りしたり、FABRIERが剥がれてしまうこともあるそうです。着色した衣服やバッグが濡れた場合は、その布を伸ばしてよく乾かし、完全に乾燥してから使うようにしてください。靴は使用前に防水スプレーで汚れ・濡れ防止処置をしておくと、より長持ちします。また着色した布を洗濯するときは、手洗いにした方が色落ちを防ぎやすくなりますよ。

FABRIERシリーズは、SEIWA高田馬場本店やオンラインショップのほか、全国に取扱店があります。気になる方は公式ホームページをチェックしてみてくださいね。ご紹介したスフリーハンドやパッタリングでの着色のほかにも、さまざまな使い方も紹介されていますよ。

気軽に着色ができるFABRIERで、手持ちの服やファッション小物を自分らしくアレンジしてみませんか?自分だけのオリジナルの模様やイラストが入ったアイテムは愛着が増し、より大切にしたくなるはずです。

photo / SEIWA(株式会社 誠和)

SEIWA(株式会社 誠和)
東京都新宿区下落合1-1-1

http://fabrier.com/ap/NList_h.dll

※掲載内容は記事公開時点のものです。最新情報は、各企業・店舗等へお問い合わせください。
内容について運営スタッフに連絡

関連キーワード

関連特集