春こそ上質な睡眠を。スリープアドバイザーに聞く「快眠のヒント」<前編>

眠りの質を上げて心身ともに健やかに過ごしたいと思っている方は多いのではないでしょうか。今回は、大塚家具「Good Sleep Factory」のスリープアドバイザー藤通仁さんに、眠りの時間を充実させる「快眠のヒント」をうかがってきました。
 伊野 奈緒美

上質な睡眠をとるポイント

新生活が始まり、わくわくする気持ちとともに、寒暖差や環境の変化からストレスも溜まりがちな春。上質な睡眠をとり、健やかに過ごしたいですね。

今回、上質な睡眠のとり方についてお話をうかがったのは、大塚家具 福岡ショールーム内の「眠り」についてのアイテムがすべてが揃う専門店「Good Sleep Factory」。スリープアドバイザーの藤(とう)さんによると、上質な眠りとは、目覚めた時の爽快感で判断できるのだそう。爽やかな目覚めを体感するために、まずは起床からの生活スタイルを見直すことが大事なのだとか。その見直すポイントは、下記の通りです。

・体内時計を整えるため、目覚めたら朝日を浴びる
(冬場など目覚めた時に太陽が昇っていない場合は、昼白色の照明を浴びることでも同じ効果が得られる)
・きちんと朝食をとり、体温を上げる
・夕食を終えたら、眠る30分から1時間前に入浴する
(38度から40度のお湯にゆっくり浸かるのが理想。湯船に入れない場合は足湯もおすすめ)
・眠る前に、温かいカフェインレスの飲み物を飲みリラックスする
(ジンジャーやカモミールティーがおすすめ)

この他にも、上質な睡眠をとるために意識したい、いくつかのポイントがありますので、次から詳しくご紹介します。

ポイント1:2つの照明使いでリラックス感のある空間づくりを

「良い眠りを促すためには、照明使いが大切なポイントなんです」と藤さん。では寝室に適した照明とはどういったものなのでしょうか。

「リラックスして眠るには、夕日をイメージさせる温かみのある電球色がおすすめです。優しい色味が、ゆったりとした空間を演出してくれますよ。また、スイッチを押すために起き上がらなくても良いリモコン式のタイプや、昼白色や電球色を切り替えられる調色機能付きタイプが人気です。寝る前に読書をする方は、メイン照明の他に手元灯を用意しましょう」(藤さん)。

確かに、温かみのある色の照明の方が気持ちが落ち着く気がしますね。また、寝室に適さない照明もあるのだとか。

「上質な睡眠を妨げるのは『強い光』です。眠る前に強い光を浴びると、眠りを促す『メラトニン』が抑えられてしまいスムーズに入眠できません。そのため、照明ではないのですが、眠る前のスマートフォンの使用やテレビを観ることはおすすめしません」(藤さん)。

ほかにも、ベッドサイドに置きたいおすすめのスタンドライトをご紹介いただきました。

「オーク材の持ち手が付いた、可愛らしいフォルムのテーブルスタンドです。USBで充電できるので、コンセントのない部屋でも気軽に使えますよ。ランタンのように持ち運べるのも便利です。そのほか、日本でも高い人気を誇るデンマークの照明メーカー、ルイス・ポールセンの『AJスタンド』は、光がストレートに届き、手元をシャープに照らしてくれるスタンドライトです。どんなインテリアにも馴染む、シンプルでスタイリッシュなフォルムが魅力ですよ」(藤さん)。

写真左/テーブルスタンド MRS-FOLLOW ME 29,990円 (税込)
写真右/フロアスタンド AJルイス・ポールセン 116,640円(税込)※メーカー希望小売価格 

ポイント2:遮光カーテンで太陽の光をコントロールする

上質な睡眠をとるための大事なポイント二つ目は、深い眠りを妨げる太陽の光を遮ることなのだとか。

「朝日を浴びるのは大切なことですが、目覚めるには早い時間に朝日が入ると、眠りが浅くなってしまいます」(藤さん)。

深い眠りを促すためには、朝日をきちんと遮る必要があるのですね。では、おすすめのカーテンとは、どのようなものでしょうか。

「深い眠りに導くためには、『遮光タイプ』のカーテンを取り入れて、しっかりと太陽光を遮りましょう。また、寝室のカーテンに適した色は、鎮静効果やリラックス効果のあるブルー、グリーンです。他にも、女性に取り入れていただきたい色はパープル。遮光作用にプラスして、女性ホルモンを増加させることができる色とも言われています。カーテンを束ねるタッセルなど、小物で取り入れるだけでも効果が期待できますよ。ビジューが付いた、ロープタッセルも華やかでおすすめです」(藤さん)。

落ちついたイメージのパープルは、大人の女性にもぴったりの色ですね。他にも、寝室に適したカーテンの使い方を教えていただきました。

「朝日を完全にシャットアウトせずに、カーテンの端を5㎝ほど開けておくのがおすすめです。薄く光が入ってくることで朝がきたことがわかり、自然な目覚めに繋がります。直接光が目に入らない位置を開けるようにしましょう」(藤さん)。

朝日が入ってきたことが、何となくわかる程度に開けておくのが、爽やかな目覚めに繋がるポイントのよう。今回は、照明やカーテン使いなど、「光のコントロール」に注目して、上質な睡眠をとるために意識したいポイントをうかがいました。次回は、ベッドファブリックやマットレスの選び方、寝室に最適なアロマなどで意識したいポイントをご紹介します。お楽しみに。

photo / 大塚家具 Good Sleep Factory

大塚家具 Good Sleep Factory

http://www.goodsleepfactory.com/

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