世界旅行記「旅する写真家 レイモン・ドゥパルドンの愛したフランス」

フランスを代表する写真家 レイモン・ドゥパルドンの普遍的な人生を描いたドキュメンタリー映画『旅する写真家 レイモン・ドゥパルドンの愛したフランス』が9月9日(土)より公開されます。「旅」を通じて自分自身の人生と愛すべきものを発見することができる作品です。
 新 麻記子 読者ライター

ガイドブックには決して載らない“世界旅行記”

レイモン・ドゥパルドンは、アルジェリアの戦場、ベトナム、レバノン、南アフリカ、アマゾンなど、世界中を飛び回り、20世紀のあらゆる変革が起きた現場の取材を続けてきたフランスを代表する報道写真家です。また、フランス国内での大統領選挙や裁判所、精神病院、警察といった国家機関の内部に迫る現地の様子を、市民の目線から描く映像作品を監督したことでも知られています。近年はひなびた洋品店や町工場、海岸沿いの安ホテル、伝統的な農業を続ける家族など、ガイドブックには載らない風景ばかりを40年以上に渡って撮影しています。本作では、愛車に機材を詰め込み世界中を走り回る、フランスの真実の美を追い求めるドゥパルドンを追います。

旅で発見する“人生”と“愛”

本作の共同監督を務めたのは、妻であり自身の映像作品の製作・録音を担当してきたクローディーヌ・ヌーガレ。「倉庫に眠る膨大なアウトテイクをつないで、一本の映画にしたい」というドゥパルドンの夢を叶えるべく奔走します。本作は彼の人生のハイライト集であると同時に、「旅」を通じて自分自身と愛すべきものを発見するという、普遍的な「人生の旅」を描いた作品です。

日々刻々と変わりゆく世界情勢に対し、のどかなフランスの田舎風景を撮影するドゥパルドン。独自の視点を通して撮影された映像には、世界の光と闇をありのままに写しながらも、変わらないものを追い求めている姿勢が感じられます。ガイドブックなどには決して載っていない、人々の息遣いさえ聞こえてきそうな本作を観れば、きっと新たな旅に出たくなること間違いなしのドキュメンタリーです。

この秋、ドゥパルドンの魅力が目白押し

本作は、2012年のカンヌ映画祭で公開、同年の東京国際映画祭でも上映され、長らく公開が待たれていましたが、今年9月にシャネル・ネクサス・ホールで日本初の個展の開催に併せて公開が決定しました。個展のテーマも「DEPARDON/TOKYO 1964-2016」と、1964年の東京オリンピックから現在までの東京がテーマとなり、ドゥパルドン本人の来日も予定しているそう。その他にも、ドゥパルドンの多彩な魅力に触れる特集上映や書籍刊行が予定されており、2017年秋はまだ日本国内ではあまり知られていないドゥパルドンの魅力を堪能できる「ドゥパルドン・イヤー」となることでしょう。

photo / © Palmeraie et désert – France 2 cinéma

『旅する写真家 レイモン・ドゥパルドンの愛したフランス』

9月9日(土)よりシアター・イメージフォーラム他全国順次公開
監督:レイモン・ドゥパルドン
出演:レイモン・ドゥパルドン、クローディ-ヌ・ヌーガレ、アラン・ドロン、ジャン=リュック・ゴダール、エリック・ロメール、ジャン・ルーシュ、ミレーユ・ダルク、マリー・リヴィエール、ミレイユ・マチュー、ジャック・シラク、ネルソン・マンデラ他

http://tabisuru-shashinka.com/

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