糸と布で表現される世界。刺繍作家『まるやまあさみ個展「The Old West」』
7月14日(金)より東京・表参道ROCKETにて開催される『まるやまあさみ個展「The Old West」』。布と糸で構成されたイラストレーション作品を制作し、東京を中心に積極的に作品を発表している、刺繍作家・まるやまあさみさんの展覧会をご紹介します。
- 2017.7.13
- アート・カルチャー
刺繍作家・まるやまあさみさん
まるで一瞬を切り取ったポートレイトのような独特な視点を持つ、布と糸で構成されたオリジナルのイラストレーションを制作するまるやまあさみさん。2010年頃から刺繍を用いた技法で制作を始め、以降個展や企画展に積極的に参加し、イラストレーションのコンペで受賞をしました。
以降、『喝!: 迷える女子の人生相談』(著: 湯山 玲子)の挿画や、ファッションブランドMACKINTOSH PHILOSOPHYとのコラボ商品を手がけるほか、ファッション雑誌『装苑』にも取り上げられる注目の刺繍作家です。
以降、『喝!: 迷える女子の人生相談』(著: 湯山 玲子)の挿画や、ファッションブランドMACKINTOSH PHILOSOPHYとのコラボ商品を手がけるほか、ファッション雑誌『装苑』にも取り上げられる注目の刺繍作家です。
本展のテーマであるカウボーイ
まるやまあさみさんに、今回の展覧会について伺ったところこんな言葉をいただきました。
「カウボーイってどんな人たちなのだろう。 そんな疑問がふと浮かんだ時に、今回の個展のテーマが決まりました。 存在は知っているけれどその暮らしや仕事の様子を知っている人は少ないと思うのです。 西部開拓時代、Old West と呼ばれる時代のカウボーイ。 彼らの生活をモチーフに、それを端切れの形そのままのリアルレザーへ落とし込みました。 かつては多くのアメリカ人が憧れた ‘カウボーイ’ という存在。 少しでも作品を通して伝えられたら嬉しいです。」
「カウボーイってどんな人たちなのだろう。 そんな疑問がふと浮かんだ時に、今回の個展のテーマが決まりました。 存在は知っているけれどその暮らしや仕事の様子を知っている人は少ないと思うのです。 西部開拓時代、Old West と呼ばれる時代のカウボーイ。 彼らの生活をモチーフに、それを端切れの形そのままのリアルレザーへ落とし込みました。 かつては多くのアメリカ人が憧れた ‘カウボーイ’ という存在。 少しでも作品を通して伝えられたら嬉しいです。」
豊かなライフスタイルの秘訣
下書きを布に転写してアウトラインを取りながら、細い糸で列状に面を埋めていく作業は、途方もないほどの時間と手作業の集積です。すべて独学でその方法を見つけたというまるやまさんの画風は、まるで畳職人のように均一な表面の様子を思い起こさせます。手作業でしかなし得ない、細かさやゆがみ、糸のつまり具合、空き具合など、作品の表面から伝わる質感を楽しんでみてはいかがでしょうか。
大きい作品は1作品でだいたい3週間ほどかかっているそうです。
一歩、一歩、着実に歩むように完成へと繋げていく作品から、レザーに紡ぎ出されたカウボーイの様子だけでなく、私たちのライフスタイルを丁寧に送る秘訣があるのだと感じました。
大きい作品は1作品でだいたい3週間ほどかかっているそうです。
一歩、一歩、着実に歩むように完成へと繋げていく作品から、レザーに紡ぎ出されたカウボーイの様子だけでなく、私たちのライフスタイルを丁寧に送る秘訣があるのだと感じました。
photo / まるやまあさみ
『まるやまあさみ個展「The Old West」』
会期:2017年7月14日〜7月19日
会場:表参道ROCKET
時間:11:00〜21:00
最終日は〜18:00まで
電話: 03-6434-9059
<会期中無休・入場無料>
※掲載内容は記事公開時点のものです。最新情報は、各企業・店舗等へお問い合わせください。
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