まるい笑顔を呼ぶ「nana bagel(ナナベーグル)」のもっちりベーグル

忍者の里で知られる三重県伊賀市。その山あいに「nana bagel(ナナベーグル)」はあります。小麦をはじめ、きび砂糖や塩、自家菜園の野菜や果物など店主のこだわりが詰まったベーグルは、ひとつ、またひとつと手が伸びるおいしさ。優しい味わいのベーグルを求めて「nana bagel」にはたくさんの人が訪れます。
 木村一実 読者ライター

ベーグルの並ぶ姿が絵になる、ノスタルジックな店がまえ

陶芸家であるご主人の都合で、伊賀の地に引っ越しすることになった「nana bagel」店主の京野さん。引っ越し当初に、築80年の古民家である住まいを家族総出でリフォームされたそうです。このときはまだベーグル屋さんを開店することなど考えていなかったため、庭に植えた果樹や耕した畑が、のちに大活躍するとは思ってもいなかったとか…。

伊賀に移ってからは、かつて食品会社で働いた経験を生かした仕事をしながら、平日は自分の仕事をしながらも、休日にはご主人のお手伝いでクラフトイベントに参加していた京野さんでしたが、そうしているうちに“自分でもお客さまと直接関わる仕事をしたい”という気持ちが強くなっていきます。

そうして誕生したのが「nana bagel」でした。まずはイベント出店と通信販売をスタート。自宅のリフォームと同様に、家族の手を借りながら改装を進めた実店舗が2016年12月に開店します。アンティークの趣ある店内は、どこか懐かしくあたたかみのある空間に。伊賀の市街地から少し距離はありますが、月に5〜10日の開店期間にはたくさんの人が訪れます。

三重、名古屋、大阪、兵庫などの各地のイベントへ参加

名古屋・東別院てづくり朝市や大阪・道明寺天満宮手づくりの市、地元三重の五十鈴の森クラフトフェアなど、素敵な作家さんたちが集まるイベントにnana bagelからもたくさんのベーグルを持って参加します。

ご主人が作製したというショーケースなどの什器は、イベント先でもお店の雰囲気を感じさせてくれる佇まい。その空間に魅かれてくる人や、美味しいベーグルを目当てに来る人など、いつもnana bagelのブースはたくさんの人で賑わっています。

ベーグル作りのこだわりは「できることを一生懸命」

「具材に使う野菜や果物、野草、木の実など自分でまかなえるものは自家菜園で。それ以外の原材料もできるだけ生産者さんの顔が見えるものを使いたいと思っています」と語る京野さんは、今の自分にできる範囲でより良いものを提供することを意識したベーグル作りをおこなっています。

小麦の美味しさを味わうのが醍醐味のベーグル。「いろいろと試した中で、自分が一番美味しいと感じた国産小麦粉を使い、生地に使用するきび砂糖や塩もこだわって選び、天然酵母で丸一日以上かけて低温発酵させて、粉の持つ香りと旨味を生かしたベーグル生地作りを心がけています」という言葉からは、一つひとつのベーグルを丁寧に作っているのが伝わってきます。

ベーグルみたいにまるい笑顔がたくさんの人に届きますように…

食べることが大好きだという店主が作るベーグル。だからこそ生まれる味があります。さつまいも、栗、トマト、バジル、ブルーベリーなど、引っ越し当時に植えた庭の果樹や畑の野菜は、ベーグルとなって季節ごとに各地のお客さんのもとへと運ばれます。

「ベーグルのような丸い笑顔が皆様の食卓へ届きますよう、心を込めて焼いています」と店主の京野さん。ひとつずつ個性のあるベーグルは見ているだけでもほんわかと幸せな気持ちになります。nana bagelのベーグルが、コロコロと笑っているように見えてきました。

nana bagel

住所:〒518-0021 三重県伊賀市諏訪1718
TEL:090-6397-2825
アクセス:
名阪国道 大内 I.C下車 約20分
名阪国道 壬生野 I.C下車 約20分
新名神高速道路 信楽 I.C下車 約30分
JR 伊賀上野駅より車にて 約15分

※月に5〜10日ほどの店舗営業や通販、イベントでの購入が可能。営業・販売予定日、通販受付日などにつきましてはブログをご確認ください。

http://nanabagel.blog.fc2.com/

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