家族がいても、誰かといても。心を整える自分だけの時間「すてきな孤独」の過ごし方
「孤独」と聞くと「一人ぼっち」「寂しい」など、ネガティブなイメージを抱くかもしれません。かつてシンプルライフについて発信していたインフルエンサー・おまゆさんは、自身の病気を経て1人時間の価値を再認識し、今は「#すてきな孤独」について発信しています。おまゆさんの価値観がどのように変容したかや、孤独な時間を持つことのメリットを聞きました。
- 2025.7.8
- ライフスタイル
病気をきっかけに、自分と向き合う時間ができた
夫と2人の子どもとの4人家族で暮らしている、おまゆさん。家族ができて、自分の時間がまったく取れなくなったことをきっかけに「1人時間」を強く意識するようになりました。
もともと1人の時間が好きだったといい、1人で旅行したり、チェーン店に餃子を食べに行ったりすることもあったそう。
もともと1人の時間が好きだったといい、1人で旅行したり、チェーン店に餃子を食べに行ったりすることもあったそう。
そんなおまゆさんに大きな転機が。良性の脳腫瘍が見つかり、2ヶ月間の放射線治療を行うことになったのです。家から離れた病院に毎日通わなければならず、1人でホテル暮らしをすることになりました。
「自分1人で治療法に向き合ったり、今後のための決断をしたりする時間が必要でした。病院が遠かったこともあり、久しぶりに家族と離れて1人になったんです」(おまゆさん、以下同)
「自分1人で治療法に向き合ったり、今後のための決断をしたりする時間が必要でした。病院が遠かったこともあり、久しぶりに家族と離れて1人になったんです」(おまゆさん、以下同)
孤独は、未来を信じるための準備時間
家族と一緒に過ごしているときは、やりたいことが絶え間なく浮かんでいたといいます。暮らしを整えたり、SNSを通じて発信したり、保存食を作ったり、体に良いものを食べたり。しかし病気がわかってから、それらは未来を漠然と信じている人がやることだ、と気づきました。
「1年後2年後、自分の体がどうなっているかわからないと知ったとき、未来を信じることができなくなったんです。だからこそ、ゆっくり考えを消化する時間が必要でした」
「1年後2年後、自分の体がどうなっているかわからないと知ったとき、未来を信じることができなくなったんです。だからこそ、ゆっくり考えを消化する時間が必要でした」
1人になると、小さな決断から大きな決断まで、さまざまな選択をしていることに気づいたおまゆさん。病気の治療法についても、もちろん家族や医師の支えはあれど、最終的には自分自身で決断を下さなければなりません。
「自分のことを自分で決めるのは大変でしたが、シンプルライフを志していたときに、暮らしを整える中で培われた判断力には自信がありました。今はシンプルライフを極めて、次のフェーズにいるような感覚です」
「自分のことを自分で決めるのは大変でしたが、シンプルライフを志していたときに、暮らしを整える中で培われた判断力には自信がありました。今はシンプルライフを極めて、次のフェーズにいるような感覚です」
「すてきな孤独」で頭と心を整える
そんなおまゆさんの「すてきな孤独」とは、寂しいものではなく「選択的孤独」。自らすすんで孤独になる時間のことです。
「体ごと1人にならなくても、頭が休まればいいと思っています。キッチンの隅で温かいものを飲んだり、子どもを早く寝かしつけて、自分だけのためにお風呂を沸かしたり。緊急で1人になりたい!と思ったら、トイレに駆け込んで鍵をかける、とかでもいいんです(笑)」
「体ごと1人にならなくても、頭が休まればいいと思っています。キッチンの隅で温かいものを飲んだり、子どもを早く寝かしつけて、自分だけのためにお風呂を沸かしたり。緊急で1人になりたい!と思ったら、トイレに駆け込んで鍵をかける、とかでもいいんです(笑)」
「すてきな孤独」の時間を意識的に過ごすようにしてから、自分のことや家族との時間もより大事にできるようになり、10年後、20年後の未来をまた信じられるようになったそう。病気も寛解したいま、急に1人の時間ができてもすぐに動けるように「1人になったらやりたいことリスト」を作っているといいます。
「一度シンプルライフを極めたことで、何もなくても生きていけるという自信がつきました。孤独も同じで、誰かとずっと一緒にいたり、人に合わせたりする必要はないという自信がついたからこそ『すてきな孤独』を選べるようになりました」
「一度シンプルライフを極めたことで、何もなくても生きていけるという自信がつきました。孤独も同じで、誰かとずっと一緒にいたり、人に合わせたりする必要はないという自信がついたからこそ『すてきな孤独』を選べるようになりました」
「孤独」を通して、自分を労る時間をもつ
「『孤独』とは決して寂しいものではありません。日々の疲れを癒したり、自分と対峙したりして、自身を大切にする時間になりうるものだと思います」とおまゆさん。忙しい毎日の中でも、1人になって自分にフォーカスする時間を作ることで、自分のことも周りの人も大事にできるようになる。そんな「すてきな孤独」を、ぜひ日常に取り入れてみてはいかがでしょうか。
「孤独」な時間で自分を取り戻す
Sheageから出版した電子書籍「9割捨てたら叶った。好きなものだけに囲まれるシンプルな暮らし」の著者であるminiさんも、孤独な時間が大切だと感じている一人。書籍では、miniさんが孤独な時間をどのように過ごしているか、具体的に記されています。ほかにもシンプルな暮らしのヒントがたくさん紹介されているので、ぜひ手に取ってみてください。
『9割捨てたら叶った。好きなものだけに囲まれるシンプルな暮らし』
著・禅的シンプリスト mini
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