ミニマリストが「やめた収納」6選。やらないことでかえって片付く方法とは。

さまざまな収納アイテムや収納テクニックに振り回されていませんか。スッキリとした部屋で暮らす、ミニマリストのminiさんは、物を手放し始めてからは収納方法にとらわれることなく、快適な空間をキープできているのだとか。暮らしを経て感じた、かえって使い勝手がよくなる「やめた収納」6つを教えてもらいました。
 mini

1.見えない収納

雑多な中身が見えないように収納ボックスでズラリと統一された収納。見た目は美しいですが、中身が何かは片付けた本人にしかわかりません。家族はどこに何が入っているか、何をどこに戻せばよいかわからず、持ち物の共有なども難しい状態になります。
中身が見えない収納にするなら、ラベリングをしたり、半透明の収納にしたりすれば、家族や遊びに来た友人にとっても使いやすいですね。

2.デッドスペース収納

デッドスペースや少し空いた隙間などはつい埋めたくなりますが、デッドスペースはやはり使いにくかったり、掃除がしにくかったりする場所。
そんな場所にわざわざ収納を足してまで使うなら、要らないモノを少し処分して、使いやすい場所に収めた方がよほど効率的です。デッドスペースはあえて埋めずにそのままにすると、視野に余白ができ全体的にスッキリした空間になると思います。

3.重ねる収納

photo:ミニマリストが2つだけ重ねて収納に使うシェーカーボックス

「重ねる」は収納で一番やってはいけないタブーです。一番散らかりやすく、さらに戻しにくい。
どうしても重ねる収納にする場合には、あまり頻繁に取り出さないモノ(思い出の品など)を収納しておくといいかもしれません。
逆に一番使いやすいのは引き出し収納なので、頻繁に使うものなら引き出しの手前や上段にしまうのがベストと言えるでしょう。
収納は出して入れるのワンアクションで完結できることが重要です。

4.詰め込み収納

photo:ミニマリストの家の押入れ、ふとんの上に余裕がある状態

まだ余裕があるからとクローゼットや押し入れ、戸棚などにモノを詰め込みがちですが、あまりぎゅうぎゅうに詰めすぎると奥の物が取り出しにくく、見た目にも窮屈な印象を与えてしまいます。
また新たに何かをしまう余裕もありません。
収納は8割までにとどめておくのがベスト。そうすればスッキリした印象とゆとりが生まれます。

5.カラーボックス収納

photo:ミニマリストが洗面所の幅に合わせてDIYで作った収納棚

安価で簡単に手に入るカラーボックス。ちょこっと増えたモノを収納するのにも便利だし、カラバリも豊富なので私も数年前まで愛用していましたが、引っ越しを機に全て手放しました。
DIYでピッタリの棚を作ったほうが収納力もありますし、無駄な空間もなく見た目にもしっくり収まります。

6.仕切りすぎ収納

photo:ミニマリストの家のキッチンの引き出し、仕切りを最低限にしてツールをしまった状態

キッチンの引き出しの中はごちゃごちゃしがちなので、仕切りでがっちり整理していましたが、断捨離で調理器具をかなり減らしたので仕切りするほどでもなくなりました。仕切りにこだわりすぎると使い勝手も悪く、仕切りグッズで収納スペースが減ってしまうという本末転倒な事態が起こる可能性があります。
現在は、システムキッチンに付属している仕切りスペースにサッと収納しています。その他の引き出しには、ほとんど仕切りはしていません。

収納すればいいってもんじゃない

photo:ミニマリストの家の収納棚、上段の右側1/3には物が置かれていない状態

いくら片付けても散らかる、一向にモノが減らない。
そんな方は思考が物を優先に考える「モノ軸」になっている可能性があります。
物を収納するために収納グッズや収納本を買い、物がさらに増えるという悪循環に陥っているのです。
整理整頓とは、床に散らばった物をしまい込むことではなく、要らないものを処分し必要な物を適切な場所に収納することです。
思考が「モノ軸」の人は物への執着を収納という都合のよい言葉で覆い隠しているだけなのではないかと思います。
片付かない人に必要なのは、物をいかに効率よく美しく収納することではなく、物への執着を断ち切ることです。
物が快適に暮らす部屋ではなく、自分や家族が快適に暮らせる部屋を目指して、クローゼットや納戸に潜む住人達(不要な物)とゆっくり対話してみてください。

photo / __minimal.ig

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厳選したものとの暮らしを投稿しているInstagramが人気のミニマリスト。空間も思考もシンプルにする心がけや小さな習慣なども自らの丁寧な言葉で綴られていて、心に響きます。

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