植物を透明の中に閉じ込めて。蠣﨑マコトさんが生み出す幻想的なガラスの世界

香川県に工房を構えているガラス作家の蠣﨑マコト(かきざきまこと)さん。その作品の魅力は、みずみずしく美しい透明感と迷いのないラインで形づくられたフォルム。パンを乗せたり、植物やお花を飾ったりと、あなた次第で色々な表情を見せてくれる作品は、食卓やお部屋の中を幻想的に彩ってくれます。
 ひの

シンプルさとあたたかさを纏ったガラスたち

蠣﨑マコト(かきざきまこと)さんは、香川県に工房を構えて制作を行っているガラス作家さんです。吹きガラス技法を用いて作り出される器たちは、すっきりとしたフォルムが魅力的。まっすぐに伸びた直線、しなやかなカーブを描く曲線の迷いのなさに美しさを感じます。吹きガラスには型吹きと宙吹きという種類があり、蠣﨑さんは型にはめて吹くやり方はせず、宙吹きで制作途中に光の反射を観察しながら、納得がいくまっすぐな線を探るのだそう。量産のプロダクトにしかなかったような、人の手では作りづらい端正なデザインがあえて取り入れられているガラスたち。その洗練された姿に、思わず惚れぼれしてしまいます。

気軽に手に取れるシンプルさに加え、手作りにしかないあたたかみを纏った蠣﨑さんの作品は、形も使い方もさまざま。パンを入れたり、植物やお花をアレンジして飾ったりと、あなた次第で色々な表情を作り出します。惹き込まれそうなつややかな透明感が、食材や植物を更に魅力的に見せてくれていますね。

幻想的な影を落とす球根ホルダー

口に向かってすっと細くなっていくデザインがスタイリッシュな球根ホルダーは、お部屋の雰囲気をがらりと変えてくれます。ひとつだけ置いておいても絵になりますが、いくつか並べるのも素敵。水の中を漂う根に光が差し込んで、壁や机に幻想的な影を落とします。

ガラスドームとしても使えるキャンドルホルダー

こちらのキャンドルホルダーは、蓋を外せば中にものが入れられるデザインとなっています。キャンドルのストックを入れたり、ガラスドームとして植物を飾ったりと、楽しみ方は何通りも。潤う水のように光を反射するガラスの上で、やさしく灯るキャンドルの火を見つめる時間はなんだか贅沢なものになりそうです。

流れるようなラインが美しいボトルドーム

こちらは、ドライフラワーなどを更にアートに演出してくれるボトルドーム。流れるようなラインが美しいフォルムを生み出していて、思わずいつまでも見つめてしまいそうです。季節や気分によって入れ替えて、あなただけのディスプレイを楽しんでみてくださいね。

9月26日からは東京で個展を開催

他にも、ワイングラスやお皿などの普段使いの器も展開している蠣﨑さん。9月26日(火)~10月5日(木)には、東京都渋谷区のセレクトショップ“Graphpaper”で個展を行うとのことです。蠣﨑さんご本人は9月30日(土)、10月1日(日)の2日間在廊し、ご自身が好きなビールをふるまってくれるそうのだそう。ぜひ足を運んで、会場に並ぶ作品たちを眺めつつ楽しい時間を過ごしてください。シンプルの中にこだわりを感じるその美しいきらめきに、あなたもきっと心惹かれるはずです。

photo / 蠣﨑マコト

蠣﨑マコト(かきざきまこと)
https://www.instagram.com/kakizakiglass/

※掲載内容は記事公開時点のものです。最新情報は、各企業・店舗等へお問い合わせください。
内容について運営スタッフに連絡

関連キーワード

関連特集