使い込むほどに艶も愛着も増す。バリ島で作られる“アタ”の籠製品を日常に

バリ島(トゥガナン村)の伝統工芸品である“アタ”でできた籠製品は、アジアン風インテリアだけでなく、和風、洋風のインテリアにも優しく溶け込みます。そんなアタ製品の魅力を紹介します。
 stucco 読者ライター

丁寧な手仕事で時間をかけて生み出される“アタ”製品

“アタ”とはインドネシアなどに自生しているシダの一種です。その茎を乾燥させたものを割いて、一目ずつ丁寧に編み込んで作ったものをさらに乾燥。最後にココナツの実を細かくしたもので数日間燻すとアタ製品が完成します。この燻す工程で生まれた防虫効果により、アタ製品はさらに耐久性を増すので、50年、さらには100年もつとさえ言われています。今回は、私が実際長年使っているアタ製品の一部をご紹介します。

和食器の魅力を引き出すランチョンマット

飴色のランチョンマットには粉引の器がよく映えます。こちらのランチョンマットは17年使用していますが、へたれることなく毎日の食卓で活躍してくれています。アタのナチュラル感のあるランチョンマットで、和食やガラスの器の引き立て役にもなってくれます。

長年愛用のバッグ

こちらのバッグは私が一番最初に購入したアタ製品です。このようなバッグは作るのに、2か月ほどかかると言われています。写真のバッグは20年以上使用していますが非常に綺麗な状態です。夏はバッグとして、それ以外の季節はインテリアとして一年中使っています。ワンピースにも、パンツスタイルにも合わせやすく重宝しています。

アタ製品は、完成させる時にココナツチップで燻す作業があるので、購入当初はその独特の香りがします。長年使うほどに香りは薄れていきますが、気になる方は濡らしたタオルなどで拭くと香りが和らぐそうです。使い続けていくと飴色に焼けていき、革製品とは違った経年変化が楽しめるアタ製品。実際に使っていますが、手に取って使うほど表面の艶が長持ちしているような気がします。使い込むほどに味が出て、愛着を持つことができるアタ製品を、ぜひあなたの生活にも取り入れてみてくださいね。

photo / stucco

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