新生活をはじめる人におすすめしたい本
- 2016.3.20
- アート・カルチャー
『辛口サイショーの人生案内』
最相葉月・著【人生相談】ミシマ社1000円+税
ノンフィクションライターとして知られる著者が、老若男女のさまざまな悩みに鋭く答える人生相談本。中学生から人生の終盤を迎えた人々まで、人間というのはかくも悩み続けるものなのか…と感心してしまう1冊。質問者の気持ちを真摯に考えた、愛情深く、時には厳しい回答に励まされます。
『おいしいおにぎりが作れるならば。/「暮しの手帖」での日々を綴ったエッセイ集』
松浦弥太郎・著【エッセイ】集英社文庫 640円+税
名エッセイストとしてファンの多い著者が、『暮らしの手帖』編集長時代に感じたことをつづったエッセイ集。小学生の時に母と作ったおにぎりの思い出や、父のこと、座右の本、友だちの作り方やお金のことまで。1日1日をていねいに生きなければと、気づかせてくれます。
『衣・食・住暮らしの雑貨帖 ずっと愛したい、わたしのお気に入り』
甲斐みのり・著【生活ガイド】マイナビ 1500円+税
旅や食を紹介するガイドブックでもおなじみの人気文筆家が紹介する、本当にお気に入りの品々。旅先で出会った工芸品や毎日使う道具など、写真とともにそれぞれのエピソードと思いがつづられているベストセラーです。身の回りのものを揃えるときの参考にどうぞ。
『とにかくうちに帰ります』
津村記久子・著【小説】新潮文庫 460円+税
働いたことがある人なら誰でも経験するような、職場の中の人間関係とできごとを描いた連作小説。淡々とつづられた文章を読んでいるうちに、そこに登場する人々が活き活きと動きだします。「みんな、こんな思いで働いているんだ…」と少しほっとして、少し元気をもらえます(笑)。
『吉祥寺だけが住みたい街ですか?』
マキヒロチ【コミック】講談社 各565円+税
「住みたい街NO.1」吉祥寺に部屋を探しに来たはずが、なぜか決めたのは全然違う街!? 吉祥寺で不動産屋を営む双子の姉妹の店を訪れた客たちは、彼女たちの案内で、自分が“本当に住みたい街”を見つけ出します。『いつかティファニーで朝食を』のマキヒロチが、それぞれの街の意外な魅力を鮮やかに描き出し、新しい生活をはじめたくなるコミックです。(2016年3月時点で2巻まで刊行中)
【お話しを聞いた人】
海野早登子
雑誌の本を紹介するページのライターとなって、早20年。
さまざまな本と出会いましたが、好きなのはドキドキハラハラできる冒険小説です。
本やコミックの実写映像化が多いので、最近の趣味は妄想キャスティング。
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