“古いもの好き”の方は必見。ふだん着の街・千駄木の古道具「Négla(ネグラ)」

千駄木の駅を降りて歩くこと3分ほど。「Négla」は、大通りを折れた住宅街のなかにある古道具のお店です。扉を開けてみれば、古いもの好きなら胸が高まるに違いない素敵なごちゃごちゃ感。時が経つほどに味わいが増す古道具たちが待っています。
 酒井 牧子

何が見つかるかは、行ってみてからのお楽しみ。

木箱、試験管、小引き出し、食器、ホーロー鍋、便箋。そして、一見しただけでは、何に使うのかわからないもの、などなど。こぢんまりとした店内には、さまざまなものが並んでいますが、共通しているのは「古いもの」ということ。古道具屋特有のにおいを感じないのは、店主が仕入れたものをていねいにクリーニングしているからに違いありません。
商品はすべて日本で仕入れたもの。なかには外国製のものもありますが、必ず日本の地を一度踏んだものばかり。なかでも大正や昭和の時代に使われていた道具が多くを占めています。
「Négla」の店主が古道具と出合ったのは学生の頃のこと。中央線沿線にある古道具屋を見つけ、通いだして店主と話すうちに、週末だけ店番を手伝うなどして古道具の世界に浸っていきました。

ロングスリーパーの店主と古道具の心地よい居場所。

いわゆる「谷根千」エリアの一つである千駄木に店を構えて7年ほどが経ちます。お店を出すのは、思いきりと決断が必要なものですが、「ぽっと始めたんですよ。助走なしでジャンプしたみたいな感じ」と、店主は笑顔を見せます。
セミオーダーの帽子屋を営んでいた友人から「隣の物件が空いたよ」と連絡があり、「じゃあ、やってみようかな」。Néglaの始まりは、気負いのない軽やかな第一歩だったようです。
一度耳にしたら忘れられない店名は、店主の健康的な睡眠欲に関係しています。あまりにロングスリーパーなため、お店で寝ていたとしても許されるようにと付けたそう。そして、店は古い道具たちの居場所でもあるからという想いも込められています。

現代の暮らしに古いものをミックスしたら。

一つの古道具を仕入れるか否かは、パッと見たときの第一印象が決め手となります。特に、暮らしの中でちゃんと使えるかどうかは大切な判断基準とのこと。なるほど。改めて店内を見まわすと、傘立てやハンガー、パスケースなどすぐに使えるものがそろっています。
「いまは、古いものとそうでないものをミックスして使うのが自然だと感じますし、おもしろいですね」。
洋服も食器も家具も、画一的なものがあふれている現代。隣の人と同じような洋服を着て、どこかで見たような食器や家具ばかりを使うのは、個性がないだけでなく、退屈というものです。
古道具は、歳月を味方につけて輝きを増していくもの。暮らしにミックスすることで、いつもの空間がぐっと魅力的になるかもしれません。

売り手と買い手が、古道具の価値を認め合ったとき。

Néglaの店主にとって古道具の魅力はどんなところでしょう。
「自分には新しいものがよそよそしく感じられるんです。一方、古いものは、物としての存在感があるように感じます。何より、古いもののほうが自分に馴染みますね」。
絶対的な相場が存在する古道具がある一方、値付けをする人が新たに独自の価値を付けることができるのが古道具の世界。値付けした人と、その値付けに納得して購入する人。両者が古道具の価値を認め合ったとき、その古道具は動き、居場所を変えます。「そのときは嬉しいですし、この仕事の醍醐味かもしれないですね」。

最後に千駄木の街について尋ねると、「ふだん着の街かな」という答が返ってきました。肩ひじ張らず気楽に散策が楽しめる街なのです。「個人の商店が多いので、千駄木という街を丸ごと楽しんでもらえたら嬉しいです」。

photo / Sheage編集部

<Négla>
宝探し感覚で古道具の魅力に触れられる「Négla(ネグラ)」。店舗での営業のほか、「乃木神社骨董蚤の市(港区赤坂)」にも出店しています。毎月第4日曜の開催で、時間は午前9時から暗くなるまで。店主こだわりの古道具たちがずらりとそろいます。

住所:東京都文京区千駄木2-39-5富士マンション102号
(※千駄木駅から徒歩3分ほど。)
電話:050-3417-3766
営業時間:13:00~19:00
定休日:不定休(Twitterにてお知らせしています)

http://www.negla.net/

Négla(ネグラ) 公式twitter

https://twitter.com/Neguko

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