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ビールが苦手という人にも乾杯の笑顔を。メイドイン高知のクラフトビール「TOSACO」

ビールが苦手という人でも一緒に乾杯できるビールを作りたい。そんな思いから高知に移住して理想のビールづくりを目指している高知カンパーニュブルワリーの瀬戸口信弥さん。彼が手がける、副原料に地元の素材を取り入れたメイドイン高知のクラフトビール「TOSACO(トサコ)」とは?

ビールが苦手という人にも乾杯の笑顔を。メイドイン高知のクラフトビール「TOSACO」

本当に自分が作りたいもの

ビールが苦手という人にも乾杯の笑顔を。メイドイン高知のクラフトビール「TOSACO」photo:高知カンパーニュブルワリー

「本当に自分が作りたいものは何かを考えた時に、自分が一番好きなものを作りたいと思って」。そう話すのは、合同会社高知カンパーニュブルワリーの瀬戸口信弥さん。ご夫婦で高知県唯一のクラフトビール「TOSACO(トサコ)」を製造し、季節限定を含めて高知ならではの味わいが楽しめる6種類のフレーバーを展開しています。

大学院時代に微生物を使って研究をおこなっていたというご主人の信弥さんの前職は、大阪のセンサーメーカーでの技術開発の仕事。モノづくりの会社ではあったものの、日々の仕事の中で、本当に自分が作りたいものは何かと考えるようになり、たどり着いたのが自分の一番好きなビールでした。

もともとビールが好きだった信弥さんに対して、ビールの苦味が苦手だったという奥様の香帆さん。信弥さんは、ビールが苦手な妻と一緒に乾杯できるビールを作りたい、さらには自分が作ったビールで「このビールなら飲める!」という感動体験をしてもらいたいという思いをきっかけに、大阪で働きながら、週末には島根県の岩見麦酒に見習い、さまざまな味わいが楽しめるクラフトビール作りを学んだそうです。

ビールが苦手という人にも乾杯の笑顔を。メイドイン高知のクラフトビール「TOSACO」photo:高知カンパーニュブルワリー

「TOSACO」は、高知生まれの人=土佐っ子(トサッコ)が由来。商品ロゴは瀬戸口さん夫婦をイメージし、海は太平洋、クラフトビールの文化がない土地にビールの種=麦を蒔こうという思いが込められています。

ビール作りの地として選んだ高知に移住

ビールが苦手という人にも乾杯の笑顔を。メイドイン高知のクラフトビール「TOSACO」photo:高知カンパーニュブルワリー

瀬戸口さんご夫婦がたびたび旅行に来ていたという高知。「ビール作りをする地は、住みたい場所がいいと思っていました。あとは人の縁です」と言う信弥さん。高知県の移住促進や起業のバックアップ、県のビジネスプランコンテストで優秀賞を受賞したことが追い風になり、起業して合同会社高知カンパーニュブルワリーを立ち上げました。
香帆さんは「もともと高知が好きだったので抵抗はなかったのですが、老後に住めたらというくらいの感覚でした。こんなに早い段階で来られるとは思っていなかったので、最初は驚きました(笑)」と振り返ります。

地域性をいかしたビールづくり

ビールが苦手という人にも乾杯の笑顔を。メイドイン高知のクラフトビール「TOSACO」photo:高知カンパーニュブルワリー

現在は瀬戸口さんご夫婦と製造担当スタッフなど4人のメンバーでクラフトビール「TOSACO」を作っています。
その特徴は副原料に高知の素材を取り入れていること。ビール作りの醍醐味について「高知は県内での標高の高低差、山と海があるなどの条件からビールに使える副原料が豊富です。その素材を使ってどんな味のビールが実現するのか考えたり、また新しい副原料を見つけた時などは心踊りますね」と信弥さん。

ビールが苦手という人にも乾杯の笑顔を。メイドイン高知のクラフトビール「TOSACO」photo:渡邊 孝明

「TOSACO」でもっともスタンダードなのが、4種類のホップと土佐文旦の果皮を使用した「TOSA IPA」です。ジューシーで華やかなアロマ感とモルトの甘さが特徴。土佐文旦の皮にはほどよく苦味があり、ホップの苦味にプラスαの味わいをもたらし、苦味の絶妙なバランスを楽しむことができます。
「こめホワイトエール」は小麦モルトを土台に、精米したての高知県産のお米を炊飯して材料として投入し、清流仁淀川のほとりで育った山椒を使用。きめ細かい泡が心地よい飲み口のすっきりした味わいで、品の良い甘さと酸味がクセになる一杯です。仁淀川山椒のピリリとした味でビールの味わいを引き締める工夫があり、「ジャパングレートビアアワーズ2019」「インターナショナルビアカップ」で共に銀賞を受賞しています。

喜びは「TOSACOだから」の声

ビールが苦手という人にも乾杯の笑顔を。メイドイン高知のクラフトビール「TOSACO」photo:高知カンパーニュブルワリー

「TOSACO」がビール作りで大切にしているのは、小さな醸造所だからこそ、一つひとつの作業を丁寧に心がけながら、新しい種類を作る時の試行錯誤も楽しむこと。瀬戸口さんご夫婦は昔から何か型にはめられて生きるのが苦手で、大好きなビールについてもビールづくりの原点である人工的ではない自然そのものの味を追求し、作り手も無理なくわくわくする気持ちで理想のビールづくりを目指していきたいと意気込みます。

ビールが苦手という人にも乾杯の笑顔を。メイドイン高知のクラフトビール「TOSACO」photo:高知カンパーニュブルワリー

2018年に高知に誕生したクラフトビール「TOSACO」は高知にクラフトビール文化を花開かせるという役割からスタートし、顔が見える関係でのビールづくりを目標に、地元の生産者と繋がりが生まれる自然なビールづくりを実現していくことを目指しています。今では「このビールだから飲みたい」というファンの声や、卸している飲食店でも「高知のクラフトビール、TOSACOを応援する」という気持ちを聞く機会があり、TOSACOだから買いたい、飲みたいという声がビールづくりの上で大きな喜びになっているそうです。

ウェブでも販売。ギフトにはセットも

ビールが苦手という人にも乾杯の笑顔を。メイドイン高知のクラフトビール「TOSACO」photo:高知カンパーニュブルワリー

「大好きなクラフトビールを、大好きな高知で、家族とつくる」という暮らしを実践している瀬戸口さん。「海、山、川からの食材の恵みの豊富さ、雄大な自然、丹精込めて作られる土佐酒など、高知の魅力をあげるとキリがありませんが、何より感じているのは人の温かさですね。仲間と集う時など、当たり前に思える瞬間こそ、共に過ごす人々の温かさを感じます。そんな風土から生まれたクラフトビール「TOSACO」で、どんなことがあった日も大切な人と乾杯できるような、ささやかな幸せの瞬間を作るビールでありたい」と、ビールづくりを通して人間の幸せのかたちを考えています。

「TOSACO」は高知県内の空港や道の駅、駅の飲食店、オンラインショップで購入することができます。県内の飲食店では樽生で味わうことも。「TOSACO」を通してぜひ、土佐、高知の魅力を楽しんで下さい。

photo

高知カンパーニュブルワリー

https://tosaco-brewing.com/

この記事を書いた人

渡邊 孝明 エディター&ライター/関心と取材のテーマは、旅と北海道とものづくりとライフスタイルとアートと歴史とまちと乗りものと温泉と麺類と。だいたいのファクターは、旅の...

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※掲載内容は記事公開時点のものです。最新情報は、各企業・店舗等へお問い合わせください。
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