まるでカフェのよう。黒がポイントのシックなお部屋作りアイディア集

こちらは、アパレル会社に勤める女性のお部屋。家具や雑貨はイメージに合うものだけを吟味して選んだそうで、ラフで恰好よくまとまっています。
フローリングは暗めのブラウン。そこに置かれた家具類は、床と同じく落ち着いた色の木材のものと、黒色のものがメイン。この黒が随所に置かれることで、全体が引き締まってシックな雰囲気になっています。甘すぎないかんじが大人っぽいですね。

部屋のポイントのひとつになっているのが、ベッドの台として使われたこの木製のパレット。気に入るベッドが見つけられずにこのように対応したということですが、家具は低めのほうが部屋が広く見えますし、このお部屋の場合は大きな窓の光を遮りません。ふとんやマットレスの通気性もよさそうで、とてもいいアイディアです。
ふとんの下からチラッと見えるこの木材もちょうどよくラフな雰囲気。ロゴのような英字も黒で、ほかの家具とうまく調和しつつもアクセントになっています。

真ん中に置かれたローテーブルも、天板は木で脚は黒。全体が黒い大きなテーブルだと、印象が強すぎてしまうかもしれませんが、こちらは天板が木なので部屋全体の雰囲気に溶け込んでいます。また、パインの無垢材はエイジング加工が施され、木目や年輪の模様も活きています。このこだわりのあるかんじがカフェのようでかっこいいですね。

お部屋の小物類も、黒がピリリと効いています。シンプルなアイアンの黒いハンガーラックは、掛けられたアースカラーの洋服やモノトーンの靴となじみ、かつ、それらを引き立てる額縁のような役割も果たしているように感じます。洋服を色ごとにまとめて掛けたら、これもお店のような印象になって素敵ですね。

飾られているイラストも、このとおりモノトーンでまとまっています。額縁の黒だけではなくイラスト自体もモノクロで、とてもお部屋の雰囲気に合っています。同じアーティストの方の作品なら、こうしていくつか立てかけてもまとまった印象を保てるのですね。シンプルなお部屋で、さりげないアクセントになっています。

生活用品も、モノトーンっぽい色合いのボトルやラベルのものを選ぶことで、落ち着いた雰囲気に。きれいに並べて置いてあるので、こちらもカフェやお店の一角のよう。見習いたいですね。

こうして見ていると今どきの物件のお部屋のように感じますが、実は築20年ほどのワンルームマンション。駅から近く、家賃もお手ごろではあったものの、入居時には気になる点もあったそう。いちばんはキッチンのデザイン。なんともいえない柄だったという扉には、はがせる黒板シートを貼ってカスタマイズ。お部屋のポイントカラーである黒でそろえて、こんなにキリッとした印象に。

同じ黒板シートが、収納ボックスのラベルとしても活用されていました。蓋つきの白い収納ボックスは、ラベリングすると中身がすぐにわかり、さらに使いやすくなりますね。このラベルも黒なので、お部屋のイメージと統一感があります。ちょっとした点ですが、こうした細かなところまで気を配れると、ますますお部屋が恰好よく、素敵になっていきそうです。


黒を効かせると、こうしたシックでかっこいいお部屋になるのですね。カフェやお店のような雰囲気のインテリアをめざしたい方は、ぜひ黒をうまく取り入れて、大人っぽい理想のお部屋を作ってみてください。